【日暮里いびき外来】「いびきだけ」と思っていませんか?SASの症状と、放置してはいけない理由

「家族にいびきがうるさいと言われる」「寝たはずなのに朝からだるい」「日中、強い眠気に襲われる」。こうした症状がある場合、背景に**SAS(睡眠時無呼吸症候群)**が隠れていることがあります。
SASは、睡眠中に呼吸が止まったり浅くなったりすることを繰り返す病気です。本人は眠っているため、自分では気づきにくいのが特徴です。日本呼吸器学会では、SASを「睡眠中に無呼吸を繰り返すことで、様々な合併症を起こす病気」と説明しています。
SASでよくみられる症状
SASのサインは、夜だけでなく日中にも現れます。
夜間の症状としては、大きないびき、睡眠中の呼吸停止、息苦しさやあえぎ、夜中に何度も目が覚める、夜間頻尿などがあります。朝起きたときには、熟睡感がない、頭痛がする、口やのどが乾くといった症状が出ることもあります。
日中は、強い眠気、集中力の低下、だるさ、仕事や家事の効率低下、イライラしやすいなどがみられます。日本呼吸器学会も、SASの症状として「いびき、夜間の頻尿、日中の眠気、起床時の頭痛」を挙げ、日中の眠気は作業効率の低下や居眠り運転事故、労働災害の原因にもなるとしています。
どんな人がSASを疑うべき?
まず注意したいのは、家族や同室者から「寝ている間に呼吸が止まっている」「いびきが急に止まり、その後に大きく息をする」と指摘された人です。これは自分では確認しにくいため、周囲からの指摘が重要な手がかりになります。
また、肥満傾向がある人、首まわりが太い人、中年以降の男性、閉経後の女性も注意が必要です。ただし、SASは「太っている人だけの病気」ではありません。日本呼吸器学会は、肥満がSASと深く関係する一方で、扁桃肥大、舌が大きいこと、鼻炎や鼻中隔弯曲などの鼻の病気、あごが小さい・後退していることも原因になり、肥満でなくてもSASになると説明しています。
さらに、高血圧、糖尿病、心房細動、心疾患、脳卒中の既往がある人ではSASを合併していることが多いとされます。厚生労働省の標準的な質問票でも、これらの状態がある人では、昼間の眠気、充足感のない睡眠、いびき、夜間のあえぎ、窒息感などを確認することが示されています。
つまり、次のような方はSASを疑い、医療機関で相談する目安になります。
- 大きないびきをかく
- 睡眠中の無呼吸を指摘された
- 寝ても疲れが取れない
- 朝、頭痛や口の乾きがある
- 日中の眠気が強い
- 運転中や会議中に眠くなる
- 夜間に何度もトイレに起きる
- 高血圧、糖尿病、不整脈、心疾患、脳卒中の既往がある
- 肥満傾向がある、またはあごが小さい・鼻づまりがある
SASを放置するとどうなる?
SASを放置すると、睡眠の質が悪くなるだけではありません。睡眠中に呼吸が止まることで、体は低酸素状態になり、血圧や心臓、血管に負担がかかります。その結果、日中の眠気による事故リスクだけでなく、生活習慣病や循環器疾患にも関わってきます。
厚生労働省のe-ヘルスネットでは、中等症・重症の睡眠時無呼吸症候群を放置すると、心筋梗塞、脳梗塞、生活習慣病、眠気による事故などを引き起こし、死亡率が高くなるため、治療が必要とされています。
日本呼吸器学会も、成人SASでは高血圧、脳卒中、心筋梗塞などを引き起こす危険性が約3〜4倍高くなるとし、特に重症例では心血管系疾患の発症リスクが約5倍になると説明しています。
「眠気がないから大丈夫」とは限りません
SASというと「日中に強い眠気が出る病気」と思われがちですが、すべての人が眠気をはっきり自覚するわけではありません。高血圧や糖尿病、不整脈などの治療を受けている方で、いびきや熟睡感のなさがある場合も、SASが関係している可能性があります。
特に運転や機械作業をする方は、眠気を「疲れのせい」と片づけないことが大切です。居眠り運転や作業中の事故につながる可能性があるため、強い眠気がある場合は早めに相談しましょう。
早めの検査・治療が大切です
SASが疑われる場合、医療機関では問診に加えて、携帯型装置による簡易検査や、睡眠ポリグラフ検査などで睡眠中の呼吸状態を確認します。日本呼吸器学会は、問診などでSASが疑われる場合、簡易検査や睡眠ポリグラフ検査で評価を行うと説明しています。
治療には、CPAP療法、マウスピース、減量、生活習慣の見直し、鼻やのどの治療などがあり、原因や重症度によって選択されます。日本呼吸器学会では、一定の条件を満たすSASに対してCPAPが標準的治療とされるほか、口腔内装置を使う治療もあると説明しています。
いびきは、単なる音の問題ではなく、体からのサインかもしれません。**「いびきがひどい」「呼吸が止まっていると言われた」「寝ても疲れが取れない」**という方は、早めに医療機関で相談してみましょう。SASは、気づいて検査を受け、適切に治療することが大切な病気です。
不眠・熟睡感のなさ・日中の眠気・いびきでお悩みの方は、てらすクリニックにっぽりへご相談ください。
当院では、心療内科・精神科・内科の視点から、こころとからだの両面を確認し、睡眠時無呼吸症候群の可能性も含めて治療方針を考えます。
土日も診療しており、JR日暮里駅から徒歩30秒、WEB予約は24時間受付可能です。
沿線主要駅から日暮里駅までのアクセス目安
当院は日暮里駅から徒歩1分の場所にあり、JR常磐線・山手線・京浜東北線、京成線、日暮里・舎人ライナーをご利用の方にも通いやすい立地です。
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| 駅 | 日暮里駅までの目安 |
|---|---|
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通勤・通学の前後や、お仕事帰りにも立ち寄りやすく、継続的な通院にも便利です。
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監修者情報
東京医科歯科大学医学部医学科卒業(現・東京科学大学)
地方中核病院やメンタルクリニック・訪問診療クリニックなどで勤務
てらすクリニックひきふね 院長
(内科・心療内科・精神科・訪問診療)