【日暮里いびき外来】不眠・熟睡感のなさは、睡眠時無呼吸症候群かもしれません
CPAPと不眠治療の連携について
CPAPと不眠治療の連携について
「眠れない」「夜中に何度も目が覚める」「朝起きても疲れが取れない」「熟睡感がない」
このような症状が続くと、不眠症やストレスの影響と考えられがちです。
しかし、不眠や熟睡感のなさの背景に、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が隠れていることがあります。SASは、睡眠中に呼吸が止まったり浅くなったりすることで、睡眠の質が低下する病気です。いびき、夜間頻尿、日中の眠気、起床時の頭痛などがみられることもあります。日本呼吸器学会でも、SASが疑われる場合は簡易検査などで睡眠中の呼吸状態を評価し、治療としてCPAPや口腔内装置、いわゆるマウスピース治療が選択肢になると説明されています。

睡眠薬だけでは改善しにくい不眠があります
不眠の背景にSASがある場合、睡眠薬だけでは熟睡感が改善しにくいことがあります。むしろ、一部の睡眠薬では、筋肉の緊張がゆるんだり、呼吸が浅くなったりすることで、睡眠中の呼吸状態に注意が必要になる場合があります。
たとえば、睡眠薬の一つであるクアゼパムの添付文書では、睡眠時無呼吸症候群の患者さんには「呼吸障害を悪化させるおそれがある」として禁忌に記載されています。
もちろん、すべての睡眠薬が悪いわけではありません。大切なのは、不眠の原因をこころの問題だけに決めつけず、睡眠中の呼吸状態も含めて確認することです。
SASの治療について
SASの治療では、症状や検査結果に応じて、CPAP療法、マウスピース治療、生活習慣の見直しなどを検討します。
CPAP療法は、睡眠中に鼻や口に装着したマスクから空気を送り、狭くなった気道を広げる治療です。睡眠時無呼吸症候群に対する標準的な治療として広く行われています。

マウスピース治療は、下あごを少し前に出す口腔内装置を使い、気道を広げる治療です。軽症から中等症の方、CPAPが合わない方などで検討されることがあります。医師の診断後、歯科と連携して作製します。
また、体重管理、飲酒量の調整、寝る姿勢の工夫、鼻炎など鼻の症状への対応も重要です。
検査の流れと費用の目安
診察では、不眠、熟睡感のなさ、いびき、無呼吸の指摘、日中の眠気、起床時の頭痛、夜間頻尿、体重変化、服薬内容などを確認します。
SASが疑われる場合は、まずご自宅で行う簡易検査をご案内します。就寝時に検査機器を装着し、睡眠中の呼吸状態や酸素の低下などを確認します。検査結果をもとに、CPAP治療が適しているか、マウスピース治療や生活習慣の見直しがよいかを判断します。
簡易検査の費用
診療報酬では、簡易検査にあたる「終夜睡眠ポリグラフィー・携帯用装置を使用した場合」が720点、脳波検査判断料2が180点です。診療報酬は1点10円で計算されるため、検査部分は合計900点、3割負担では約2,700円です。
| 内容 | 点数 | 3割負担の目安 |
|---|---|---|
| 簡易検査 | 720点 | 2,160円 |
| 判断料 | 180点 | 540円 |
| 検査部分の合計 | 900点 | 約2,700円 |
初診料を含めると、3割負担で約3,600円前後が目安です。再診時に検査を行う場合は、診察料を含めて約2,900円前後が目安です。初診料は291点、再診料は76点として算定されます。
※医療情報取得加算、医療DX関連加算、夜間・早朝等加算、処方の有無などにより、実際の窓口負担は多少前後します。
治療の流れと費用の目安
検査結果からCPAP治療が適していると判断された場合は、機器の使い方、マスクの装着方法、使用時間の目標などを説明し、ご自宅で治療を開始します。
治療開始後は、マスクの違和感、空気の漏れ、使用時間、眠気や熟睡感の変化などを確認しながら、継続しやすい形に調整していきます。
CPAP治療の費用
CPAP治療では、在宅持続陽圧呼吸療法指導管理料、CPAP機器に関する加算、材料加算、再診料などがかかります。診療報酬上は、在宅持続陽圧呼吸療法指導管理料2が240点、CPAPを使用した場合の治療器加算が960点、材料加算が100点です。
| 内容 | 点数 | 3割負担の目安 |
|---|---|---|
| 再診料 | 76点 | 約230円 |
| 在宅持続陽圧呼吸療法指導管理料2 | 240点 | 約720円 |
| CPAP治療器加算 | 960点 | 約2,880円 |
| 材料加算 | 100点 | 約300円 |
| 合計 | 1,376点 | 約4,100円 |
そのため、CPAP治療の月額費用は、3割負担で約4,100〜4,500円前後が目安です。加算や診療内容によって多少前後します。
マウスピース治療の費用
マウスピース治療は、医師の診断後、歯科で作製します。歯科診療報酬では、睡眠時無呼吸症候群に対する口腔内装置は、装置の種類により2,000点または3,000点とされています。3割負担では、装置部分だけで約6,000〜9,000円が目安です。実際には、歯科での診察、型取り、噛み合わせの確認、調整などが加わるため、総額は歯科医院でご確認ください。
まとめ
不眠や熟睡感のなさは、ストレスやうつ、不安だけでなく、睡眠時無呼吸症候群が関係していることがあります。
SASがある場合、睡眠薬だけでは改善しにくく、薬の種類によっては呼吸状態に注意が必要なこともあります。そのため、不眠に対しては、こころの状態だけでなく、呼吸、体重、生活習慣、服薬内容などを含めて、からだの面からも評価することが大切です。
てらすクリニックにっぽりでは、不眠に対してこころとからだの両面からアプローチします。眠れない、熟睡感がない、いびきを指摘された、日中の眠気が強いなどの症状がある方は、一度ご相談ください。
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不眠・熟睡感のなさ・日中の眠気・いびきでお悩みの方は、てらすクリニックにっぽりへご相談ください。
当院では、心療内科・精神科・内科の視点から、こころとからだの両面を確認し、睡眠時無呼吸症候群の可能性も含めて治療方針を考えます。
土日も診療しており、JR日暮里駅から徒歩30秒、WEB予約は24時間受付可能です。
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| 駅 | 日暮里駅までの目安 |
|---|---|
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通勤・通学の前後や、お仕事帰りにも立ち寄りやすく、継続的な通院にも便利です。
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監修者情報
東京医科歯科大学医学部医学科卒業(現・東京科学大学)
地方中核病院やメンタルクリニック・訪問診療クリニックなどで勤務
てらすクリニックひきふね 院長
(内科・心療内科・精神科・訪問診療)