心療内科・精神科・内科・睡眠障害内科

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全般性不安障害の新しい治療選択肢が増えました

2026.6.11

長く続く不安や心配でお困りの方へ

「いつも何かが心配で、頭から離れない」
「仕事、家族、健康、お金、将来のことなど、次々に不安になる」
「大丈夫だと分かっていても、考えるのを止められない」
「眠れない、肩や首がこる、疲れやすい、集中できない」

このような状態が長く続き、生活や仕事、人間関係に支障が出ている場合、単なる“心配性”ではなく、全般性不安障害が関係していることがあります。

てらすクリニックにっぽりでは、全般性不安障害を含め、長く続く不安や心配、眠れない、気分が落ち込む、体の不調が続くなど、こころとからだの症状についてご相談いただけます。

全般性不安障害とは

全般性不安障害とは、日常生活のさまざまな出来事に対して、慢性的に強い不安や心配が続き、自分ではコントロールしにくくなる病気です。

心配の対象は、ひとつに限られません。仕事、家族、健康、将来、お金、人間関係など、いろいろなことが次々に気になり、「考えすぎだと分かっているのに止められない」という状態になることがあります。

日本精神神経学会のHPでは、全般不安症は慢性的でコントロールしにくい「心配」を中心症状とする病気であり、睡眠が十分にとれない、筋肉が緊張してこる、集中できない、社会生活や仕事に支障が出ることがあると説明されています。

どのような症状が出るのか

全般性不安障害では、こころの症状だけでなく、からだの症状が前面に出ることもあります。

たとえば、次のような症状です。

  • 心配が頭から離れない
  • 落ち着かない
  • 疲れやすい
  • イライラしやすい
  • 集中できない
  • 眠れない、途中で目が覚める
  • 肩こり、筋肉の緊張
  • 動悸、息苦しさ、発汗
  • めまい、口の渇き、頻尿
  • のどに何か詰まったような感じ

全般不安症を疑うきっかけとして、不安が身体症状として現れ、長期的に続くことがあるとされています。症状には、筋肉の緊張、痛み、落ち着きのなさ、疲れやすさ、動悸、発汗、口渇、めまい、頻尿、集中困難、入眠困難、中途覚醒などが含まれます。

大切なのは、全般性不安障害は「気にしすぎ」や「性格の問題」だけで片づけるものではないということです。不安や心配が長く続き、生活に影響している場合には、早めに医療機関で相談したほうが良いでしょう。

全般性不安障害の治療

全般性不安障害の治療では、不安を軽くすることだけでなく、睡眠、身体症状、集中力、仕事や家庭生活などを少しずつ立て直していくことが大切です。

治療には、心理教育、生活リズムの調整、ストレスへの対処、認知行動療法などの精神療法、必要に応じた薬物療法があります。全般不安症に対してエビデンスのある治療として、薬物療法と、認知行動療法を含む精神療法が挙げられています。

薬物療法を行う場合も、「不安があるからすぐに薬を飲む」ということではありません。症状の程度、生活への影響、不眠やうつ症状の有無、持病、併用薬、副作用のリスク、ご本人の希望などを確認しながら、治療方針を考えていきます。

また、ベンゾジアゼピン系抗不安薬は、不安を一時的に和らげることがありますが、長く使い続ける場合には、依存、耐性、離脱症状、眠気、転倒、運転への影響などに注意が必要です。

薬物治療に新たな選択肢が加わりました

2026年3月、ベンラファキシン塩酸塩徐放性製剤に、全般不安症への効能・効果が追加されました。販売名はイフェクサーSRカプセル37.5mg/75mgです。PMDAの添付文書では、効能・効果として「うつ病・うつ状態」に加えて「全般不安症」が記載されています。

ベンラファキシン塩酸塩は、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬という種類の薬です。日本では、これまで主にうつ病・うつ状態の治療薬として使用されてきました。PMDAの医療用医薬品情報では、イフェクサーSRカプセルの一般名はベンラファキシン塩酸塩、販売開始年月は2015年12月、薬効分類名はセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤とされています。

今回のポイントは、「まったく新しい成分の薬が突然登場した」というよりも、これまで使われてきた薬に、全般不安症への効能・効果が追加されたという点です。

なお、全般不安症に使用する場合には、DSMなどの適切な診断基準に基づいて慎重に診断し、基準を満たす場合にのみ投与することとされています。

国内試験で確認されたこと

国内の第3相試験では、DSM-5の基準で全般不安症と診断された患者さんを対象に、ベンラファキシン塩酸塩徐放性製剤とプラセボを8週間比較しました。

主要評価項目であるハミルトン不安評価尺度の合計点は、ベンラファキシン群でプラセボ群より大きく改善し、統計学的に有意な差が認められました。これはベンラファキシン塩酸塩徐放性製剤(イフェクサー)を使用することで不安が低減することを示唆しています。

この国内試験の結果は、精神医学専門誌にも掲載されています。論文では、ベンラファキシン徐放製剤が日本人成人の全般性不安障害に対して、症状だけでなく生活機能の面でもプラセボより改善を示し、新たな安全性上の懸念は認められなかったと報告されています。

ただし、薬の効果や副作用の出方には個人差があります。すべての方に同じ薬が合うわけではありませんし治療に際しては主治医と良く話し合い方針を決定することが重要です。

副作用や注意点もあります

ベンラファキシン塩酸塩徐放性製剤は、全般性不安障害の治療選択肢のひとつですが、誰にでも必ず合う薬ではありません。

主な副作用として、眠気、吐き気、便秘、不眠症などが報告されています。長期継続投与試験では、眠気、吐き気、体重増加、便秘、不眠症、口の渇きなどが主な副作用として報告されています。

また、添付文書では、心拍数増加、血圧上昇、高血圧クリーゼ、眠気、めまい、急な中止や減量による症状などにも注意が必要とされています。自己判断で急に中止すると、不安、睡眠障害、めまい、吐き気、頭痛などが出ることがあるため、中止や減量は医師と相談しながら行います。

薬物療法が必要かどうか、どの薬が合っているかは、人によって異なります。症状、年齢、持病、併用薬、妊娠・授乳の可能性、過去の副作用、生活状況などを踏まえて、副作用についても医師が診察のうえで判断します。

不安を一人で抱え込まないでください

全般性不安障害は、「心配性」「考えすぎ」と見過ごされやすい病気です。

しかし、不安や心配が長く続き、眠れない、疲れやすい、集中できない、仕事や家庭生活に支障が出る、といった状態が続いている場合には、治療の対象になることがあります。

てらすクリニックにっぽりでは、長く続く不安や心配、眠れない、気分が落ち込む、体の不調が続くなど、こころとからだの症状についてご相談いただけます。

治療は薬だけではありません。症状や生活背景を伺ったうえで、生活リズムの調整、ストレスへの対処、精神療法、必要に応じた薬物療法など、患者さんに合った治療選択肢を一緒に考えていきます。

「これくらいで受診してよいのかな」と迷う段階でも、つらさが続いている場合はご相談ください。


このページについて

本ページは、全般性不安障害について、患者さんやご家族が病気や治療選択肢を理解するための一般的な情報を提供するものです。特定の薬剤の使用をすすめるものではなく、診断や治療を代替するものではありません。

治療内容

全般性不安障害の治療には、心理教育、生活リズムの調整、認知行動療法などの精神療法、必要に応じた薬物療法があります。薬物療法を行う場合も、すべての方に同じ薬が使われるわけではありません。

薬物療法について

ベンラファキシン塩酸塩徐放性製剤、販売名:イフェクサーSRカプセル37.5mg/75mgは、処方せん医薬品です。PMDAの添付文書では、効能・効果として「うつ病・うつ状態」「全般不安症」が記載されています。全般不安症に使用する際は、DSMなどの適切な診断基準に基づいて慎重に診断し、基準を満たす場合にのみ投与することとされています。

主なリスク・副作用

副作用として、眠気、めまい、吐き気、便秘、不眠、口の渇き、体重増加、血圧上昇などがみられることがあります。まれですが、セロトニン症候群、けいれん、QT延長、高血圧クリーゼなど重大な副作用にも注意が必要です。

服用中に眠気やめまいが出ることがあるため、車の運転や危険を伴う機械操作には注意が必要です。自己判断で急に中止すると、不安、睡眠障害、めまい、吐き気、頭痛などが出ることがあるため、中止や減量は医師と相談しながら行います。

費用について

保険診療で行う場合、診察料、処方箋料、薬剤料などは健康保険の自己負担割合に応じた費用がかかります。実際の費用は、診療内容、処方日数、併用薬、検査の有無などによって異なります。

お問い合わせ先

お問い合わせ先は以下の通りですが当院受診中の方は診療中に、他院での投薬については投薬している主治医にご相談をお願いします。

てらすクリニックにっぽり
〒116-0013
東京都荒川区西日暮里2-19-4 たちばなビル9F
TEL:03-5604-5918
診療科:心療内科・精神科・内科
最寄り駅:各線「日暮里駅」より徒歩1分

てらすクリニックにっぽりでは

てらすクリニックにっぽりでは、精神科・心療内科の医師が、長く続く不安や心配、不眠、緊張、疲れやすさ、集中力の低下、動悸や息苦しさなど、全般性不安障害が疑われる症状について診療を行っています。

全般性不安障害では、仕事、家族、健康、お金、将来、人間関係など、さまざまなことが次々に心配になり、「大丈夫だと分かっていても考えるのを止められない」という状態が続くことがあります。

また、不安や心配だけでなく、眠れない、肩や首がこる、疲れが取れない、イライラしやすい、集中できない、動悸がする、息苦しい、めまいがするなど、からだの症状として現れることもあります。

「いつも何かが心配で、頭から離れない」
「仕事や家庭のことを考えすぎて疲れてしまう」
「大丈夫だと分かっていても、不安が止まらない」
「眠りが浅く、日中も疲れが取れない」
「肩こりや筋肉の緊張が続いている」
「動悸や息苦しさがあり、内科では大きな異常がないと言われた」
「不安のために仕事や家事、人間関係に支障が出ている」
「不安症なのか、うつなのか分からない」

このような症状でお困りの方は、てらすクリニックにっぽりへの受診をご検討ください。

全般性不安障害の治療では、まず症状の経過や生活への影響、睡眠の状態、ストレスの状況、うつ症状の有無、持病や併用薬などを確認します。そのうえで、生活リズムの調整、ストレスへの対処、心理教育、必要に応じた薬物療法などを組み合わせて、治療方針を検討します。

薬物療法についても、すべての方に同じ薬を使うわけではありません。症状の程度、年齢、持病、併用薬、副作用のリスク、ご本人の希望などを踏まえて、医師が診察のうえで判断します。全般不安症への適応が追加された薬剤を含め、患者さんの状態に応じて治療選択肢を検討します。

また、甲状腺疾患、心疾患、呼吸器疾患、睡眠障害、薬剤の影響など、精神科・心療内科以外での評価が必要な病気が疑われる場合には、症状や経過を確認したうえで、必要に応じて内科、循環器内科、呼吸器内科、睡眠専門外来など他の医療機関へのご案内を検討します。

JR日暮里駅から徒歩1分、WEB予約は24時間受付可能です。

駅からすぐの場所にあるため、日暮里周辺にお住まいの方はもちろん、都内各地、千葉県・茨城県方面から通勤・通学で日暮里駅を利用される方にもご来院いただきやすい立地です。

リンクからご予約いただけます。


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当院は日暮里駅から徒歩1分の場所にあり、JR常磐線・山手線・京浜東北線、京成線、日暮里・舎人ライナーをご利用の方にも通いやすい立地です。

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通勤・通学の前後や、お仕事帰りにも立ち寄りやすく、継続的な通院にも便利です。

長く続く不安や心配、眠れない、疲れやすい、集中できない、動悸や息苦しさがあるなどの症状でお悩みの方は、一人で抱え込まずご相談ください。

※所要時間は目安です。時間帯・列車種別・運行状況により異なる場合があります。

監修者情報

船橋 健吾
医師 船橋 健吾

東京医科歯科大学医学部医学科卒業(現・東京科学大学)
地方中核病院やメンタルクリニック・訪問診療クリニック・産業医として勤務
当院の分院であるてらすクリニックひきふね 院長
(内科・心療内科・精神科・訪問診療)

産業医やケアマネジャーとしても働きつつ、働く皆様や高齢者のお力になりたいと考えています。

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