心療内科・精神科・内科・睡眠障害内科

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【精神的な不調は早めの相談・治療が大切です】【精神病未治療期間(DUP)とは】【「大丈夫かな?病気かな?」と思った時にはまずは相談を】

2026.6.11

「最近眠れない日が続いている」

「気分が落ち込んで仕事に集中できない」

「人と会うのが億劫になった」

「学校や職場に行くのがつらい」

このような症状が続くと、多くの方はまず「うつ病かな」「ストレスが溜まっているのかな」と考えるかもしれません。

もちろん実際にうつ病や適応障害、不安障害であることもあります。しかし一方で、統合失調症などの精神病性障害の初期症状として現れている場合もあります。

精神病というと「幻覚」や「妄想」のイメージが強いかもしれません。しかし実際には、最初からそのような症状がはっきり現れるとは限りません。

そのため、本人も家族も気付かないまま受診が遅れてしまうことがあります。

精神病の症状が現れてから適切な治療につながるまでの期間を DUP(Duration of Untreated Psychosis:精神病未治療期間) と呼びます。

近年、このDUPを短くすることが、その後の回復や社会生活の維持に重要であることが分かってきています。

簡単に言えば、早期に診断して早期に治療を開始することが重要だということです。

今回はDUPについて解説しながら、「メンタルの不調は早めに相談することが大切」ということについてお話しします。


DUP(精神病未治療期間)とは

DUPとは、

精神病症状が出現してから適切な精神科治療につながるまでの期間

を指します。

主に統合失調症などの精神病性障害の分野で用いられる概念です。

精神病とは、幻覚や妄想、考えのまとまりにくさなどによって、現実とのつながりが不安定になる状態を指します。

ここで重要なのは、

DUPは「病気が始まってから」ではなく、「精神病症状が出現してから治療につながるまでの期間」

であるという点です。

本人や家族が症状に気付きながらも、

  • そのうち治ると思った
  • ストレスだと思った
  • 受診する勇気が出なかった
  • 精神科への抵抗感があった

などの理由で受診が遅れることがあります。

この期間が長くなるほど、その後の経過に影響する可能性があると考えられています。


なぜDUPが重要なのか

近年の研究では、DUPが短い患者さんほど予後が良好であることが示されています。

一部の研究でも精神病未治療期間が短い群と長い群を比較すると、長期間治療につながらなかった群の方が転帰不良となることが報告されています。

そのため、

  • 早期発見
  • 早期受診
  • 早期介入

が重要と考えられています。

精神病の治療では、発症から数年間が重要な時期であるとされており、この期間に適切な支援や治療を受けられるかどうかが、その後の生活に影響する可能性があります。

もちろん「早く受診すれば必ず治る」という意味ではありません。

しかし、

早く相談することで適切な評価や支援につながる可能性が高まる

ことは多くの専門家が指摘しています。


初期は「うつ病」や「不眠」に見えることもある

統合失調症というと、

  • 幻聴
  • 妄想
  • 独り言
  • 支離滅裂な会話

といった症状を想像する方が多いでしょう。

しかし実際には、その前段階として様々な変化が現れることがあります。

例えば、

  • 不眠
  • 気分の落ち込み
  • 不安
  • 集中力低下
  • 意欲低下
  • 学業成績の低下
  • 仕事のパフォーマンス低下
  • 人付き合いを避ける
  • イライラしやすくなる

といった症状です。

これらは、うつ病や適応障害、不安障害でも見られる症状です。

そのため、

「仕事が忙しいからだろう」

「受験のストレスだろう」

「最近疲れているだけだろう」

と考えられやすく、精神病の初期症状として認識されにくいことがあります。

実際に統合失調症の患者さんの中には、

最初は不眠や抑うつ症状で心療内科を受診おり、継続的な診察の中で症状が顕在化し確定診断に至る事も少なくありません。


このような変化が続くときは相談を

次のような状態が続いている場合は、一度相談を検討してみてもよいでしょう。

  • なかなか眠れない
  • 昼夜逆転が続いている
  • 理由の分からない不安が続く
  • 学校や仕事に行けなくなってきた
  • 人付き合いを避けるようになった
  • 集中力が続かない
  • ミスが増えた
  • 意欲がわかない
  • 家族から「様子が変わった」と言われる
  • 周囲を過度に警戒するようになった

これらがあるからといって、精神病と決まるわけではありません。

うつ病や適応障害、不安障害、睡眠障害、発達障害、身体疾患など様々な原因が考えられます。

だからこそ、

自己判断で抱え込まず、一度専門家に相談してみることが大切です。


早期受診は「重い診断をつけるため」ではありません

精神科受診に抵抗を感じる方は少なくありません。

「精神科に行ったら統合失調症と言われるのではないか」

「薬を飲まされるのではないか」

と不安になる方もいます。

しかし、早期受診の目的は病名を決めつけることではありません。

まずは、

  • 何が起きているのか
  • どのような支援が必要か
  • 生活への影響はどの程度か

を整理することが大切です。

実際には、

  • 睡眠の改善
  • ストレス対策
  • 心理的サポート
  • 環境調整
  • 必要に応じた薬物療法

など、その方に合わせた支援が行われます。

もちろん、その時点での積極的な治療介入を要しないという判断でまた症状が出たり困りごとがあれば来院して下さいという答えをすることもあります。

早めの相談により、病気の宣告を受けるという訳ではありません。

必要な支援につながるための第一歩です。


まとめ:メンタルの不調は早めに相談を

精神病未治療期間(DUP)とは、精神病症状が現れてから適切な治療につながるまでの期間を指します。

近年、DUPが短い方が予後が良い可能性が示されており、早期発見・早期介入の重要性が指摘されています。

しかし実際には、統合失調症などの精神病の初期症状は、

  • 不眠
  • 抑うつ気分
  • 不安
  • 集中力低下
  • 意欲低下

など、うつ病や適応障害にも見える症状として始まることがあります。

そのため、「まだ様子を見よう」と受診が遅れてしまうことも少なくありません。

もちろん、不眠や気分の落ち込みがあるからといって精神病と決まるわけではありません。

しかし、メンタルの不調を抱えながら我慢し続けることで、学校や仕事、人間関係への影響が大きくなることがあります。

気になる変化が続くときは、一人で抱え込まず、早めに相談してください。

早めの相談は、病気を決めつけるためではなく、今起きている不調を整理し、適切な支援につながるための第一歩です。


てらすクリニックにっぽりでは

てらすクリニックにっぽりでは、精神科・心療内科の医師が、不眠、不安、気分の落ち込み、意欲低下、集中力の低下、人付き合いを避けるようになった、学校や仕事に行けないといったメンタル面の不調について診療を行っています。

統合失調症などの精神病性障害では、初期には幻覚や妄想がはっきりせず、不眠、抑うつ気分、不安、集中力低下、意欲低下など、うつ病や適応障害のように見える症状から始まることがあります。

「最近眠れない日が続いている」
「気分の落ち込みや不安が続いている」
「仕事や学校に行くのがつらい」
「人と会うのを避けるようになった」
「集中できず、ミスが増えている」
「家族から様子が変わったと言われた」
「うつ病なのか、別の病気なのか分からない」
「このまま様子を見てよいのか不安」

このような症状や経過でお困りの方は、てらすクリニックにっぽりへの受診をご検討ください。

診察では、現在の症状だけでなく、睡眠や生活リズム、学校や仕事への影響、ご家族や周囲から見た変化なども確認しながら、状態を整理していきます。

不眠や気分の落ち込みがあるからといって、必ずしも精神病や統合失調症というわけではありません。うつ病、適応障害、不安症、睡眠障害、発達障害、身体疾患など、さまざまな可能性があります。

気になる変化が続く場合は、一人で抱え込まずご相談ください。早めの相談は、病気を決めつけるためではなく、今起きている不調を整理し、必要な支援につながるための第一歩です。

JR日暮里駅から徒歩1分、WEB予約は24時間受付可能です。

駅からすぐの場所にあるため、日暮里周辺にお住まいの方はもちろん、都内各地、千葉県・茨城県方面から通勤・通学で日暮里駅を利用される方にもご来院いただきやすい立地です。

ページ内の予約リンクからご予約いただけます。

精神病の初期症状は、必ずしも幻覚や妄想から始まるとは限りません。不眠や気分の落ち込み、不安など、一見するとよくあるメンタル不調に見えることもあります。

「様子を見よう」と抱え込まず、気になる変化が続く場合は早めにご相談ください。

沿線主要駅から日暮里駅までのアクセス目安

当院は日暮里駅から徒歩1分の場所にあり、JR常磐線・山手線・京浜東北線、京成線、日暮里・舎人ライナーをご利用の方にも通いやすい立地です。

また、西日暮里駅からも徒歩圏内のため、西日暮里周辺にお住まいの方や、東京メトロ千代田線をご利用の方にもご来院いただきやすい場所にあります。

日暮里駅までの目安
西日暮里駅約2分、徒歩でも約10分前後
北千住駅約6〜8分
松戸駅約16分
柏駅約25〜32分
南千住駅約5分
青砥駅約9〜14分
京成高砂駅約12〜17分

通勤・通学の前後や、お仕事帰りにも立ち寄りやすく、継続的な通院にも便利です。

不眠、気分の落ち込み、不安、集中力の低下、意欲の低下、人付き合いを避けるようになった、学校や仕事に行きづらいなどのメンタル面の不調が続いている方は、一人で抱え込まずご相談ください。

※所要時間は目安です。時間帯・列車種別・運行状況により異なる場合があります。

参考文献

  1. 日本医事新報社. 精神病未治療期間(DUP)
    https://www.jmedj.co.jp/blogs/product/product_2075
  2. 東邦大学医療センター大森病院 メンタルヘルスセンター イルボスコ. DUP(精神病未治療期間)
    https://www.lab.toho-u.ac.jp/med/omori/mentalhealth/trainee/dup.html
  3. 厚生労働省. 精神医療について(その2)
    https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001182537.pdf
  4. 日本精神神経学会. 統合失調症
    https://www.jspn.or.jp/modules/forpublic/index.php?content_id=38
  5. McGorry PD, et al. Early intervention in psychosis: concepts, evidence and future directions. World Psychiatry. 2018.

監修者情報

船橋 健吾
医師 船橋 健吾

東京医科歯科大学医学部医学科卒業(現・東京科学大学)
地方中核病院やメンタルクリニック・訪問診療クリニック・産業医として勤務
当院の分院であるてらすクリニックひきふね 院長
(内科・心療内科・精神科・訪問診療)

産業医やケアマネジャーとしても働きつつ、働く皆様や高齢者のお力になりたいと考えています。

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